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「愛してください、愛をください」/キス、キス、キス/僕の声/遊月夜/白無/どうか、朝まで覚めぬ夢を見て/
秋風/この 「 しあわせ 」/
甘い業で惑わせて
快楽から逃れようと無意識に離れようとしてなお挑んでくる舌を翻弄して
全てを麻痺させるほど、甘く溶かして
そうして、
唇を離した瞬間の、あの切なげな表情が病み付きになる。
キス、キス、キス
相手の隻眼がゆっくりと開き、自分をおぼろげに捉える。
「・・・ふっ、は・・・」
酔いしれた熱を逃そうと薄く開いた唇を指でなぞる。
「・・・政宗・・・」
ひどく甘く、低く耳元で囁けば、開いた瞳が再び閉じられる。
眼帯を外し露になった右目の傷に口付けた。
熱い舌先で舐めて、時折、じらすように甘噛みする。
「・・・ゃ、め・・・っ、ごいち・・・!」
右足の太ももの内側をゆっくりと撫で上げれば、躯は面白いようにぴくん、と反応する。
右目から頬を伝い、誘うように口の真横にキスを落とすと、応じるように唇に噛みつかれた。
「んっ、・・・・んん、ふぅ・・・」
入れられた舌を絡めながら右手で頭を支え、左手を着きながらゆっくりと押し倒した。
そのまま髪に絡めた指を離し、首筋から、素肌へと侵入していく。
じんわりと汗ばむ肌をなぞって、着物を緩く広げていった。
「・・・っ、接吻、をする時くらい・・・目を・・・閉じぬか・・・」
上がる息を抑えつつ、政宗は言う。
ああ、気付いていたのか。
そんな風に思うと、自然と口元が緩んだ。
「・・・そんなの、勿体ないだろ・・・?」
そう言いながら、赤い舌に噛みつくようにする、
3度目のキスは
甘く甘く。
呑まれていくは、竜の味。